子ども時代の運動の必要性。

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文部科学省が行っている「体力・運動能力調査」によると、子どもの体力・運動能力は、昭和60年ごろから現在まで低下傾向が続いており、現在の子どもの結果をその親の世代である30年前と比較すると、ほとんどのテスト項目において、子どもの世代が親の世代を下まわっています。一方、身長、体重など子どもの体格についても同様に比較すると、逆に親の世代を上回っています。体格が向上しているにもかかわらず、体力・運動能力が低下していることは、身体能力の低下が深刻な状況であることを示しています。

 

なぜ身体能力が低下してしまったのか?
子どもの体力低下の原因は、外遊びやスポーツの重要性を学力の状況と比べ軽視する傾向が進んだこと、また、生活の利便化や生活様式の変化により、日常生活における身体を動かす機会の減少を招いています。さらに、子どもが運動不足になっている直接的な原因として次の3つをあげることができます。  1. 学校外の学習活動や室内遊び時間の増加による、外遊びやスポーツ活動時間の減少  2. 空き地や生活道路といった子ども達の手軽な遊び場の減少  3. 少子化や、学校外の学習活動などによる仲間の減少

 

どうしたらいいのか?
現代の子どもを取り巻くこのような環境を十分に理解し、積極的に体を動かす機会をつくっていく必要があります。また、健やか身体能力を育むために不可欠な「よく食べ、よく動き、よく眠る」(調和の取れた食事、適切な運動、十分な休養・睡眠)という健康3原則をふまえた基本的な生活習慣を身につけることも重要であり、そのようなアドバイスも行っていきます。